チルチェオ(※地名)のフェットゥチーネ(※きしめん状のパスタ)

 このレシピは、映画監督ディーノ・リージのおかげで生まれた。
ある日、家にいた私は彼から電話を受けた。そして言うことには「これからちょっと君のところへ寄って、そのままチルチェオへ行く予定さ。ヴァンツィーナ・カルロと私の息子クラウディオとマルコもいるからよろしくね。」。
私の友人達が『君のところへ寄って』と言う場合『君のところで食べる』ということを意味する。当然私は何か『いつもと違うもの』を急いで準備しなくてはならなかった。
私はすぐに馴染みの魚屋へ電話した。

  「今日は浅利とぷりぷりした小海老と活きた車海老がありますぜ!!」
  「わかった!全部買うから持ってきてくれ!!」

まず小海老を軽く茹で、皮を剥いて尻尾だけ取っておく。
フライパンにオイル、にんにく、白ワイン少々、赤とうがらし半分を入れて火にかけ、そこに浅利をぶち込む。
浅利が開くのを待つ間に車海老の皮を剥き、尾っぽを小さく切る。そしてパセリを細かく刻む。
浅利の身を外し、貴重な煮汁はカップに保存しておく。
湯剥きトマトの缶を開け、水分を切っておく。
大きなフライパンを火にかけ、オイルを少し注いだら、叩き潰したにんにくと赤とうがらしを入れ、色付いたところで取り捨てる。
浅利の煮汁少々と車海老の尾っぽを入れて数分間火を通す。そこに小海老を放り込み、少し煮て、トマトと浅利とさらに浅利の煮汁を加える。
5分間の平和。大鍋の中でフェットゥチーネが漂うのを眺める。
フェットゥチーネを固めでざるに上げ、フライパンに移し、海の香りがいっぱいのソースと馴染ませる。
出来た!

ディーノ・リージ、クラウディオ、マルコ、カルロ・ヴァンツィーナ、私の妻、私は1キロ半のフェットゥチーネを食べ尽くした。




次のページへ

大食らい表紙へ

執筆、翻訳のページへ

イタリア企画ルーム表紙へ

御連絡、お問い合わせ