最初の料理が運ばれてきた。みんな私を見ている。
「さて、あの汚い平民は何から食べ始めるかしら?」私を見ながら考えている「どんなげっぷをするかしら?」。
私は彼らを失望させた。胃痙攣をおこすほど空腹だったにもかかわらず、生ハム入りリゾットを少々つまむにとどめた。
そうする内に、やっと救いを見つけた。30前後の、子供っぽいプーリア(※イタリア南部の州)娘。褐色の髪とディズニー風にポッチャッリした鼻を持ち、チャールストンに着飾っている。映画館には1967年以来行ったことがないと言う。これは好都合だ。グランデ・ブッフェ(※映画)式のげっぷを期待される恐れもない。二言、三言交わすだけで、娘と私は料理好きという共通点を持っていることが分かった。それは変わったプーリア娘だった。トマトソース、オリーブオイル、南部色に染まった料理を擁護しようとしない(私の1番仲が良い友人はナポリ人だった。しかし、オリーブオイルを使った目玉焼きとバターを使った目玉焼きの違いについて大喧嘩したため、彼との友情は壊れてしまった。北イタリア生まれの私は、勿論『バター』派だ。1年前から、彼とは弁護士を立てて争っている)。15分間におよぶ会話の結果、私と娘の間には、ある種の料理的セクシーな関係が成立した。
30分の内に私達は頂点に達する。新しいレシピ『ブッラータチーズのスパゲティ』を発明しながら。
決定的瞬間に行われた、熱い会話をここに紹介しよう。
娘ー「プーリア産のブッラータチーズを1つ用意するの。2キロ位のやつ。上部をスパッと切っちゃって、中のチーズとバターをかき出して・・・。」
私ー「おっ、いいね!そのバターとチーズでアルデンテに茹でたスパゲティを和えよう!」
娘ー「バジリコかパセリも加えましょうよ、どう?」
私ー「もちろん入れる!それから細く切った生ハムを150グラム!」
娘ー「まあ、なんて素敵なんでしょー!さあ、全部を大鍋の中でかき混ぜましょう!でも、ゆっくり、ゆっくりと・・・。その間に私達のことを話しましょう。あなたのこと、私のこと・・・。」
私ー「全部をブッラータの中に詰め込んで、その上にパルメザンチーズを散らす!」
娘ー「キャー、私もう死んじゃうわ!蓋をして、オーブン皿に乗せて火照ったオーブンの中に・・・あらっ、だから熱いオーブンへ入れるの!」
私ー「中火でね。ブッラータの表面が赤銅色になるまで。君の肌と同じ色だ!」
娘ー「さあ、できたわ。テーブルへ運びましょう。早く、早く!」
そしてこの瞬間、私は彼女の背中に手を回した。
不思議な小部屋(キッチン)で真っ裸の私達を見つけ、男爵婦人は跳び上がった。
オルジャータと私の関係はここに終わりを告げる。しかしプーリアとの長い付き合いが始まった。けっして料理的なだけではない関係。
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